マークチューブは制御盤の配線作業などで使用される、
印字されたチューブです。
マークチューブの役割
マークチューブには、配線ミスを防ぎ、後々のメンテナンス作業を容易にするという役割があります。また、絶縁の役目も果たしています。
チューブは、ひとつの配電盤内で電線の両端にマークされる場合もあれば、電線の両端が10メートル以上も離れた状態になるところで使われることもあります。
そのような場合、チューブにマークされた文字や記号だけが頼りとなります。わずか数センチの小さな管が、とても大きな役割を果たしている、というわけです。
マークチューブの素材
素材はビニールです。難燃性に優れ、油にも強いという特徴があります。
印字される文字
通常は電気図面に記述されている数字や英字が使用されますが、時には漢字や記号が記されることもあります。配線番号が印字(マーク)されるので、単に線番とも呼ばれています。
マークチューブの数
電線のそれぞれの端に取り付けるため、マークチューブは基本偶数です。
一般的なマークチューブの準備方法

A.用意したチューブにマークする機器を使って自分で印字する方法
チューブは完全にカットされた状態で、または半分カットされた状態で出てきます。
B.印字されているチューブを購入する方法
同一記号のものが一定個数(100個など)納品されます。
田中電機工業では、お客様の印字・個数のご指示に従ったものを作業しやすい台紙に並べた状態でお届けします。
線番いま・むかし
~40年を振り返って~
今でこそ当社は線番を台紙に並べて使用していますが、40年ほど前はホットマーカーと呼ばれるマークチューブの印字機(手動式)を使って手作りしていました。当時はチューブをカットする際にニッパーを使用していて、マークチューブを台紙に貼り付けるのも手作業でした。近年では、テプラに代表されるような方式で印字されていますが、台紙に並べられた状態にするには、やはり手作業が必要でした。
実際に現場で使用する作業者の気持ちを考えてきれいに整列させておくと、作業者は容易に必要な線番を見つけることができます。しかし、きれいに整列させる作業は時間がかかる上、神経も使います。そのような作業を解消したく、当社ではマークチューブ印字に特化した装置を開発し、現場の声を基に、台紙に整列させた線番を現場で使用できるようにしました。
ぜひ、一度お試しください。台紙1枚からご発注いただけます。